介護保険2015年改正
人口の高齢化と介護の社会化
日本の高齢化率は1995(平成7)年には約15%
介護保険制度施行の2000(平成12)年に約17%
そして2013(平成23)年には約25%に至っています。
増え続ける高齢者の介護を家族だけで行うことは限界を超えており、それを社会全体で担うしくみ(介護の社会化)が求められて創設されたのが介護保険です。
介護保険制度のはじまりから、過去に行われた制度改正のポイントが分かりやすくまとめられ、2015年の制度改正につなげていきます。
2015年4月の制度改正のキーワード
「効率化」(財政の抑制)
「重点化」(サービスを真に必要とする人へ限定的に配分する)
「市町村の自立性」(市町村単位での施策立案の必要性)
この事を頭に入れ読み進めるとなるほどと頭に入ります。
その中心と思われるものを少し本書から紹介します。
2015年こう変わる!サービス提供体制
今回の介護保険制度改正の最大の論点は、地域支援事業の見直しです。
従来の予防給付(訪問介護と通所介護のみ)と介護予防事業が、新しい「介護予防・日常生活支援総合事業」(新しい総合事業)に再編されることです。これにより、保険給付で行われていた要支援者の訪問介護と通所介護が地域支援事業に移行され、市町村ごとの独自の事業となります。
通所介護は「効率化」の最大のターゲット
2015(平成27)年の介護報酬改定では、要介護状態の改善に向けた取り組みを一層促すため、各加算額大きくする一方、単なるレスパイト(日中に預かる)を行う事業者は極めて薄い報酬しか算定できないといった厳しい改正が見込まれています。
特別養護老人ホームの入所要件が厳しくなる。
入所は原則「要介護3以上の重度者」に限定される。
看取りへの対応の重視
もちろん、その他の改正についても分かりやすくまとめられています。
来年の改定に向け、事業者の方にはかなり参考になる一冊ではないでしょうか。
また介護保険について勉強したい方(ケアマネージャー受験者など)にもお勧めです。制度改正と合わせ、介護保険についても学べる一冊です。
こちらも介護ビジネスとありますが、介護保険について学びたい方には参考になる一冊です。